思考と嗜好の部屋

日々の気づきや、自分を変える方法の考察、趣味で試した検証結果などを書き綴るためのブログです。

自制心を高める方法 ~痛みと快楽の螺旋~

f:id:turn_life:20181112022331j:plain


 

「今日は疲れたから、明日やればいっか。」

「ダイエット中だけど、今日はお菓子食べちゃってもいっか。」

 

など、誰もが一度は悩むであろう、悪魔のささやきによる先送り問題。

 

今日はそんな先送り問題について3つのグループに分けて考察してみたい。

 1.今、気分がいいけれど、長期的にみるとよくない行動。

 2.今、気分が良くないけれど、長期的にみるとよい行動。

 3.今、気分が良く、長期的にみてもよい行動。

 

おそらくほとんどの人が1に該当するのではないかと思います。

私も現時点では1に該当します。そうでなければこんなことは考えていないでしょう。。。(笑)

 

 

1のグループの人は、今感じられる快楽を最大にするということがゴールになっています。

狩猟採集民も同じだと思います。彼らは今に集中する力が強いので、未来の不安などに押しつぶされず心身ともに健康に生活しているようです。(そもそも不安という概念がないとか・・・)

狩猟採集民にはいいことなのかもしれませんが、現代人の場合、環境が違います。

我々は狩りを行わないので、運動不足になりますし、ありがたいことに冷蔵庫や酸化防止剤などの食品添加物のおかげで食物を大量にため込むことが可能です。それが結果的に肥満や、病気につながってしまいます。

今に集中することは非常に大事ですが、人生100年といわれる時代なので、ある程度先のことも考えなくてはなりません。

また、狩猟の代わりにお金を稼がねば生きてはいけません。

特にサラリーマンであれば、お金が無くなったら稼げばいいという発想にもなりにくいだろうと思いますし、1の考え方だと借金まみれになってしまうかもしれません。

そして、一番こわいのは気づいた時には手遅れであるということです。

これらの弊害を防ぐためには勉強も必要ですが、おそらく1の思考のままでは勉強はしないでしょう。

 

次に、2のグループ。

痛み(気分のよくないこと)をなくすことがモチベーションになっている人たちです。

痛みをなくすための最初の痛みに耐えることができるのは非常にいいことですが、

痛みがモチベーションになっているので、解決したらモチベーションもなくなってしまいます。

東大に行くのが目標だった人が受験に合格した途端にやる気がなくなってしまったり、ダイエットに成功した人がリバウンドしてしまったりというのがいい例ではないでしょうか。 

 

そして最後、3のグループです。

このグループは、目標に向かっていく過程を楽しめる人たちです。

目標に向かっていく過程を痛みの感情ではなく、快楽と結びつけることができれば、

誰でもこのグループになれます。

必要なのは、痛みと快楽の感情のコントロールです。

では、どうすればコントロールすることができるのでしょうか。

その方法を紹介していきます。

 

1.長期的な目標を定量的に設定する。

数値化された目標を立てることで、目標に対しての進捗状況が分かるのでモチベーションにつながります。

科学的に正しい方法としては、測定可能性(Measurable)、行動可能性(Actionable)、適格性(Competent)のMACを意識することが大切です。

わかりやすくまとめると、数値化された目標に対して、どうすればそこにたどりつけるのか、どれだけの行動をすればいいのか(高すぎる目標は現実逃避)、自分の価値観に沿っているのか、を意識するということです。

 

2.出来なくても自分を責めない。

特に日本では失敗したら怒られるという風潮が強いと思います。

最初から完ぺきにこなせる人のほうが少ないんだから、もっと失敗に対して寛容になったほうがいいのでは?と個人的には思うのですが(笑)

実際、怒られたらもうやりたくなくなりますよね?

それと同じで、自分のことを責めてしまうと、それが痛みとなり、行動することを避けてしまうようになります。

出来なかった理由についての反省をして、今回はできなかったけど、このやり方だったらうまくいくよね、という前向きな行動を続けていくのが肝心です。

 

 

 

 

と、いままで様々な本を読んできた知識を元にまとめてみました。

これをやるといろいろな本の内容が線でつながるので理解が深まりますなぁ。

 

 

自分自身もまだまだ実践できてないので、実践して人生を変えたい次第であります。